都立高校平成26年度英語[共通問題]問題分析
大問1 リスニング
スピードが例年より速かった。過去問にないスピードに戸惑った生徒も少なくないようだ。
問題Aでは対話文1でスピードの速さに面食らってしまって落ち着いて答えられなかった生徒もいたようだ。対話文2で数字が多く出てくるので,判別が若干難しかった。
問題Bでは,Question1の問題が難しかった。場所を特定することもさることながら,asを聞き取るのが難しかったと思われる。Question2でも数字の後にin the afternoon を付け加えられなかった生徒も少なくないと思われる。
大問2 小問×3,自由英作文
1は道順を問う問題で,平易であった。2は最後までしっかり読まないと選択肢の判別ができず,時間をかけてしまう生徒も少なくなかったであろう。3は文の量が多くなく,解き易かったと思われる。自由英作文は例年通り。
大問3 対話文
文章は長くなく,全体はここ数年並みの問題であった。問1の内容理解では,傍線部のしばらく後にヒントが出てくる問題で昨年と同じパターンであった。問2の省略語句を答えさせる問題は,例年の問題と同じ。問3, 5の内容理解問題も例年通り。問4のgetを入れさせる問題は,直前にget a tableの表現があったので入れ易かったと思われる。問6のthankを動詞としてとり,過去形に変換して答える問題にはてこずった生徒が少なくないであろう。
大問4 長文
文章は長くなく,内容も特に難しいものではなかった。問1では前置詞aboutの後ろをingにできていたかがポイント。問2の本文の内容の流れに沿って並べる問題は,内容の範囲が文章全体に及んでおり,きちんと全文を読ませようという出題者の意図が伺える。問3の内容一致では,(3)が出来事の時間的流れをしっかり把握していたかが問われており,差がついたのではないか。問4 の英問英答では,(1) Whyに対して,To 動詞の原形で答えさせる問題。Becauseで答えさせる問題はH23,22,16,14,11などよく出題されてきたが,記述でこの答え方をさせたのは最近では初めて。(2) はwillをwouldにyourをhisに変えさせるところが難しく,差がついたものと思われる。H22の問題に似ているが,今回はwouldが近くに示されていたので,当時よりはやり易かったのではないか。