平成30年度都立高校入試【英語共通問題】入試問題分析
今年度の英語も前年度と同じくらいの難易度であると思われる。前年度から引き続きリスニング問題のBにおいての1問が選択問題であること,大問3がすべて選択肢である点、大問4の英問英答の問題が選択肢で答える形式の問題が継続された点から平均点は60点を越えると思われる。また各長文自体の長さも,大問4が多少長くなったがそれでも短い。さらに,問の前後をしっかりと読むことによって選択肢を選ぶことができ,読み取った長文を深く考える設問もない。以上のことから,今年度の英語も得点差がつきにくいため,確実に得点を重ねる必要のある問題であったと思われる。
都立の英語で確実に得点をとるためにはまず長文読解が鍵になる。まずは全体の文意を押さえられるようになることが大切である。次に,都立英語共通問題は,私立に比べ文法自体が問われることがないので,長文を通して知らない単語の意味を押さえること。また関係代名詞や不定詞の含まれた訳しにくい文章を正確に訳していくことが近道になる。単純に言うなら,読み慣れに比例して得点が上昇するので,得点テクニックに頼るのではなく,初見の英文を読みこなす練習に時間をかけて読解力を伸ばすことが大切である。
また大問2の自由英作も苦手意識を払拭して,少なくとも全て書き切るトレーニングをしたい。対策としては,It構文や動名詞を使った文章を作ることができるようにしておくとよい。
長文読解力と英作文の力は,高校入学後も間違いなく生きてくる。難易度が低いことに引きずられることなく,中学の英語を自在に操ることのできる高いレベルの力を身につけることを目標としたい。